令和5年10月26日、川西市議会の臨時会が開かれ、重要な議案が審議された。
この臨時会では、まず会期が決定され次に、専決処分に関する報告が行われた。市長の越田謙治郎氏は、コロナウイルスワクチン接種の関連で発生した被接種者死亡の事案に関して、医療費及び関連給付金の支給を含む補正予算について説明した。
市長は、「新型コロナウイルス予防接種健康被害救済として、国に認められた結果、約4,446万6,000円の支給を計画している」と述べた。市議会議員たちはこの件に関し、特に施策の透明性と市民に対する説明責任を強調し、詳細な審議が求められた。
次に、令和4年度の一般会計決算認定についてが提示され、松隈紀文議員(一般会計決算審査特別委員会委員長)が審議結果を報告した。松隈議員は、歳入および歳出が前年より増加した一方で、子育て世帯への臨時特別給付金が終了し、事業の健全化を図る必要性があると述べた。特に、清和台幼稚園の廃園に関する混乱や医療体制への懸念が取り上げられ、各議員から活発な意見交換がなされた。
さらに、令和4年度川西市国民健康保険事業特別会計及び後期高齢者医療事業特別会計の決算が一括して審議された。各特別会計の審査においては、賦課限度額の引き上げや保険料の負担増が問題視され、健全な医療を提供するシステムの維持が求められた。
議長の辞職に関する議題については、議長の西山博大氏が辞職願いを提出。同氏の辞職が許可される一方、副議長の北野紀子氏の辞職も許可された。議長選挙では大崎淳正議員が大票を獲得し新議長に就任した。新しい副議長には加藤仁哉議員が選ばれた。
最後に、監査委員の選任と議会運営委員会委員の選任が報告され、今後の市政運営に向けて新たな体制が整えられたことが印象的である。この臨時会は今後の川西市政に影響を与える重要な息吹となるだろう。