川西市議会は、令和5年3月の定例会にて、令和5年度の予算について一連の議案が討議された。
越田謙治郎市長は、施政方針において「子どもが幸せになる川西をつくる」というテーマを掲げ、教育施策に重点を置いた予算が組まれていることを強調した。特に、医療費の助成拡充に関しては、入院費用を高校生まで無償化し、乳幼児等医療費助成の所得制限を撤廃することが予定されている。
これに対し、福西勝議員は、これら助成の財源確保について懸念を示した。新たに1年間で約1億円のコストが見込まれる中、普段より厳しい財政状況が続く中での財源確保は課題であると指摘。越田市長は、財政基金を活用し、あらかじめ不測の事態に備える必要があると答えた。
また、教育大綱については、保護者や市民の意見を積極的に取り入れ、地域の特性を生かした教育を推進する方針が示された。特に子どもたちの声を直接反映させることが重要であり、総合教育会議を通じて意見交換を実施することが計画されている。
越田市長は、教育大綱の策定には具体的なスケジュールがあり、令和6年4月からスタートする予定であると述べた。また、地域活動を促進するための公園整備の進捗状況についても触れ、公園や遊び場の変化が地域の活性化に繋がると強調した。
さらに、川西高校の跡地活用については、隣接する加茂小学校との一体的な整備を検討していくことが報告され、地域の意見も尊重しながら、グラウンド整備に繋げる意向が示された。
川西市は今後のまちづくりを通じて、住民が安心して暮らせる環境を整備し、地域全体での子どもたちの成長を支援していく方針が堅持される見通しである。