令和5年2月9日、川西市議会の議会運営委員・常任委員長合同会議が行われた。
本会議では、令和5年度当初予算の概要が主な議題として取り上げられた。市長の越田謙治郎氏は、予算編成の基本的な考え方について説明し、"川西の未来を描くための一歩を踏み出す年として、多くの施策を実現したい"と伝えた。
越田市長はこれまでの4年間を振り返り、「時代の変化に対し前向きに改革に挑む決意を込めて、スローガンを"さあ、かわにし新時代へ"とし、市民生活向上に努めてきた」と強調した。新型コロナウイルスの影響にもかかわらず、学校教育のデジタル化や医療費助成拡充に取り組んできたと述べた。
令和5年度の予算編成にあたっては、「子どもが幸せになる川西をつくる」との思いから、子ども・教育関連予算を重点化することが明言された。越田市長は、"必要な財源を確保するためにさらなる事業の見直しも行う"と語った。物価高騰の影響を受けながらも、一般会計568億5,100万円という予算案を明らかにし、特別会計345億6,285万3,000円、企業会計133億1,234万1,000円の計上を報告した。
市民との対話を重視する姿勢も改めて示され、「これからの川西の姿を共に描いていく年にしたい」との意気込みを表す。予算案の中では、地域公共交通の確保や中心市街地の活性化、教育分野の充実が挙げられた。主な施策として、校内フリースクールの全校実施や多世代が学び合える場の創設などが盛り込まれている。
会議の中で、黒田美智委員が市債残高や基金残高についての具体的な数値を質問し、企画財政課長の今岡忠氏が令和4年度の直近の人口を使用していると回答する場面も見受けられた。このことからも、予算における透明性や市民に対する説明責任が重要視されていることがうかがえる。
会議は全議題が終了し、閉会となった。議長の西山博大氏は「ご苦労さまでした」と出席者に労いの言葉をかけた。