令和4年12月12日、建設常任委員協議会が開催された。
議題は、市内自転車等駐車場の有料化に伴う運営手法の見直しである。市長の越田謙治郎氏が挨拶で稼働による市民サービス向上の重要性を強調し、土木部長の五島孝裕氏が詳細な説明を行った。
市内の駐輪場について、現在の運営体制と課題について触れ、現行の駐輪場では無料のものと有料のものが混在していることから、不公平感が生じていることが指摘された。五島部長は、この現状を改善するため、令和6年4月からの民間管理を目指すと述べた。
特に、無料駐輪場の整備が進む一方で、放置自転車が増加していることも問題視されている。これに対し、利用者が駐輪場を使うことで、出入口渋滞や周辺道路の混雑を未然に防ぐ必要があるとした。さらに、適切な利用者負担を通じた公平性の確保が求められる中、周辺環境の改善にも直結することが期待されるという。
また、現在の運営方法を見直すために以下の4つの方針を策定しての運営改善を提案している。1つ目は、無料駐輪場の有料化であり、これにより受益者負担の平準化を図る。2つ目は、駐輪場を一元的に管理する事業者の公募であり、サービスの均一性を促進することが見込まれている。3つ目は、市が貸与する用地に基づく民間駐輪場の運営であり、4つ目は、無料駐輪場周辺の放置禁止区域の指定である。
具体的な運営見直しのスケジュールについても触れられ、令和5年度中に準備を進め、運営見直しは令和6年4月に実施予定であることが発表された。さらに、この公共事業の詳細な周知を図ることで、市民の理解を得る姿勢が示された。
質疑応答では、運営の透明性や公平性について多くの意見が寄せられ、特に民間事業者の選定過程においても公平な競争が求められるとした。市民サービス向上と共に市の歳入確保も目指す運営について、今後の展望に期待したい。