令和2年9月の定例会では、一般質問を中心に重要な議題が取り上げられた。
中でも堀越幸広議員による「ウィズコロナへの対応」と題した質問が注目を集めた。
堀越議員は、避難所での感染対策を強調し、昨年の東日本台風の際の避難体験を踏まえた具体的な対応策を求めた。
「避難所では体温測定や体調の確認を行い、感染者と非感染者の隔離が重要です」
と訴えた。
これに対し、竹内寿治総務部長は、マスクの必需性やアルコール消毒液の配備に努めているとし、避難者の受入れ体制を整備中であることを説明した。
堀越議員は続いて、災害時の避難周知についても言及し、「新型コロナウイルスの影響で避難を躊躇する方がいる」と指摘。その上で、「地域共助や公助の意識を高めることが何よりも重要です」と述べた。
竹内総務部長は、避難情報を発信するための新しい取り組みを紹介した。「自主防災組織のリーダーに直接電話で避難を促すなどし、特に高齢者への配慮を強化していく」と述べ、住民の安心を図る方針を示した。
一方、議事の後半では淺野正己議員に対する懲罰動議の提案も行われた。動議を提出した田邉信雄議員は、「淺野議員の発言には不適切な内容があり、議会の品位を傷つける」と強調し、議会内での影響についても懸念を示した。
これに対し、淺野議員は発言の取り消しを申し出たが、動議は懲罰特別委員会に付託されることとなった。この件は今後の議会運営にも影響を与える重要な問題である。