田村市議会は令和4年3月定例会を2月18日に開催し、幅広い議題が取り上げられた。
特に、田村市のコロナウイルス感染症対策が注目を集めている。議員の照山成信氏は、感染拡大の予測とそれに対応する具体的な策を求めた。吉田英一保健福祉部長は、基礎的な感染拡大防止策の重要性を強調しつつ、重症者の治療体制についても言及した。また、保健所との連携により、自宅療養者支援の取り組みや、必要な医療機器の提供についても具体的なデータを示した。
次に、国道349号と県道の拡幅改良についても議論され、照山氏がこれらの道路整備が重要な経済効果をもたらすと述べた。吉田孝建設部長は、県との整備計画を着実に進めると述べ、今後の取り組みの継続を約束した。特に、郡境発展に寄与する道路整備の必要性について、地元住民の協力も重要だと強調した。
農業の復興についても熱が入った議論が展開された。照山氏が地域全体での農業支援の必要性を語り、市長の白石高司氏は地域の環境を生かした多様な取り組みを進める意義を強調した。特に、サツマイモをはじめとする特産物の生産や販売支援については、農業振興のための具体的なプランを検討するとのこと。
旧焼却施設の撤去作業については、大友勝弘市民部長が説明し、今後の清掃センター整備についても言及した。常葉地域の旧焼却施設の解体計画は、財源の確保に努めながら今後3年から7年以内に段階的に進めるとされた。市道改良の進捗状況も報告され、汚泥や舗装など環境整備が進展していることが確認された。
観光事業は田村市の魅力を高める重要な課題であり、桜をテーマにした観光振興が計画されている。市内桜が持つ地域的価値を再認識し、観光客をターゲットにした取り組みが期待される。市長は桜の維持と治療支援を行う計画を案内し、地域の自負心を強調した。
今後も、田村市として地域振興や経済発展を目指した多角的な施策を展開していく意義が高まっている。議会では市民の声に耳を傾けた柔軟な対応が求められている。