令和2年田村市議会の3月定例会が28件の議案を審議するため、2月27日に開会した。
本定例会には、承認及び同意を求める48件の議案が提案され、市長の本田仁一氏はそれらについて説明を行った。ここでは特に注意が必要な令和2年度一般会計予算に焦点を当てる。
予算の総額は272億5,000万円にのぼり、前年度比で約55億3,000万円減少する見込みだ。主な削減要因には、交付税の優遇措置終了や人口減少があるとされ、市税の増加も期待できない。
特に注目されるのは、地域活性化を目的とした施策が盛り込まれている点である。産業振興事業として、肉用牛の繁殖基盤強化や、新作物の作付誘導が行われる。これにより、地域の自立を促進する狙いだ。
高齢者や障害者に対する支援についても、様々な施策が発表された。健康づくりや福祉の充実に関する施策では、地域医療提供体制の充実を図る。具体的には、市民病院の運営に注力し、新病院の建設を進めるといった内容が盛り込まれている。
また、本会議では新型コロナウイルスへの対応についても言及され、市民生活の安全・安心を守っていく姿勢が示された。本田市長は、いくつかの施策を通じてさまざまな課題解決への意欲を示した。
また、東京オリンピックに関連するイベントも計画されており、聖火リレーの実施が告知された。市民の参加を促し、盛り上げていく予定だ。市の未来を見据えた展望が期待される。