令和3年田村市議会の3月定例会が開かれ、議案が審議されたことが報告される。
議題には、令和2年度の一般会計補正予算と令和3年度の予算が含まれる。特に注目されるのは、先日発生した地震を受けた補正予算の議案である。
市長の本田仁一氏は、議案第35号として提出された「令和2年度田村市一般会計補正予算(第8号)」について、その背景を説明した。この予算案は、福島県沖で発生した地震による影響を受け、公共施設の復旧及び補欠選挙経費に1億1,000万円を追加するもので、総額は305億7,679万4,000円となる。
特に、学校施設や体育館の復旧費用、学校給食停止の影響を考慮した支援金についても説明がなされる。市長は、「私たちの目的は全住民への影響を最小限に抑えることです」と強調した。
続いて、議案第36号「令和3年度田村市一般会計補正予算(第1号)」が議題に上がり、こちらも教育関連の支援措置が盛り込まれることとなる。これは、将来を担う子供たちへの影響を考慮したものであり、地域の存続にとって極めて重要な施策とされている。
また、議会運営委員会の委員選任についても行われ、土屋省一氏が議会運営委員に選任された。土屋氏は「議会運営に微力ながら貢献していく」と挨拶した。
議案の採決はスムーズに進行し、議案第35号は全会一致での可決が決定された。議長の大橋幹一氏は、「これからも市民のために最善を尽くしてまいります」と述べ、市会の團結を確認した。
最後に行われた郡山地方広域消防組合議会議員の選挙では、佐藤重実氏が選出され、「職務を全うします」と今後の意気込みを語った。議席の一部変更も議論され、円滑な会議運営の一環として進められた。
本会議は、令和3年の新たな出発を象徴する重要な議題が数多く扱われ、さらなる進展が期待される。