田村市議会の令和2年3月定例会において、新型コロナウイルス感染症への対応や市民病院の整備状況など重要なテーマが議論された。
まず、感染症対策について市は新型インフルエンザ等対策マニュアルに準じている旨を表明し、保健福祉部内に警戒対応本部を設置したと報告した。市民への情報提供については、マニュアルに基づき速やかに行っているとのことだ。医療機関とも連携を強化し、定期的な情報共有が図られているという。具体的には、医師会や消防署と協議し、適切な対策を講じる体制が整っているとした。
次に、市立病院の整備状況については、昨年7月に開院以来、地域医療の長い間の念願として多くの利用があるとのことであるが、外来受付の事前予約制導入等により混乱もあった。しかし、現在は円滑に運用されており、地域に親しまれる病院づくりに努めていると報告。
また、飲食用米の全量全袋検査の継続について、福島県が平寸米の監査を実施しており、他の市町村の動向も注視しながら適切に対応するとした。さらに、福島県ブランド米「福、笑い」に対する栽培の取り組みも検討されており、これまでのデータを基に判断を行う予定である。
加えて、農業用水の確保に向けた施策として、揚水ポンプ購入の支援策がある。市は共同施工という形での支援をしたいとしており、市民ニーズに応じた柔軟な対応を目指すと述べた。
他にも、地域力との連携や住民協働による復旧支援について、地域住民の力を活かし復興活動を進める必要性を強調。田村市全体での協力により、早期の復旧を図る考えが示された。特に、農業用施設の復旧計画においても市民側の支援が重要であり、いかにスムーズな復旧を目指すかが今後の課題となる。
最後に、公共施設の維持管理についても、多様な利用者のニーズを反映させる柔軟な運用が求められている。多くの議員が市の施策に対し意見を述べてもおり、今後の方向性を定める上で重要な議論が交わされた。
このような意見交換を通じて、田村市の議会は、今後の施策実行に向けた具体的な方針を打ち出していくことが期待される。