令和5年田村市議会の3月定例会が、2月17日に開会した。
この会議では、条例の制定や補正予算に関する議案が一括上程され、市長が提案理由を説明した。
白石高司市長は、新型コロナウイルス感染症についても言及し、政府が感染症を5月から5類に変更する方針を示したことを伝え、市民への理解と協力を求めた。
本定例会では合計40件の議案が提案され、その中には、田村市個人情報の保護に関する法律施行条例や、国民健康保険の条例改正を含む重要な内容が含まれる。
特に、議案第1号である田村市個人情報保護条例の施行に関して、法改正に伴い既存の条例を廃止し新たに制定することが決定される見込みだ。これにより、市民の個人情報保護が強化されることが期待されている。また、議案第4号では、昨年逮捕された元職員の影響により、市長と副市長の給与減額が提案されており、市政への信頼回復を図る狙いもある。
また、令和5年度当初予算案も審議され、総額247億円、前年対比10.3%の増となる見込みである。
市長は歳入面で市税が微増する見通しである点や、公共インフラの維持管理・更新に多額の費用がかかることを強調した。
令和5年度は、災害に強い社会を目指し、各種施策を進めるための財政が確保される。市長は「地域経済活性化のための方策が講じられ、持続可能な行政サービスを実現するために努力していく」と述べた。
会期は3月10日までの22日間とされており、代表質問や一般質問が行われる見込みで、議会の活性化が期待される。