令和2年9月3日に相馬市議会が開催された。議事日程には専決処分の承認、人権擁護委員の推薦、さらに陳情についてが含まれている。
初めの議題である専決処分の承認については、特に質疑はなくスムーズに承認が進んだ。議長の菊地清次氏は、報告第15号を除く委員会付託を省略したいとの提案をし、異議なしの声が上がる中、承認が決定した。
次の議題においては、人権擁護委員の推薦に関する議案第70号及び同71号が一括議題として扱われた。質疑もなく、再び委員会付託を省略する案が認められた後、いずれの案も賛成多数で適任と判断され、承認された。
さらに、23件の議案及び7件の認定についてはそれぞれの常任委員会への付託が決定した。 「国の『被災児童生徒就学支援等事業』の継続と被災児童生徒の十分な就学支援を求める意見書」の提出を求める陳情も文教厚生常任委員会への付託が承認された。
一般質問では、浦島勇一氏が中心となり、新型コロナウイルスや原子力発電所事故に関する取り組み、リーディングスキルテストの導入に関する質問を行なった。市長立谷秀清氏は自らの見解を述べ、トリチウムを含む処理水の扱いや、今後求められるリスク管理について、市民に正確な情報を届ける重要性を強調した。さらに、教育長の福地憲司氏はリーディングスキルテストに関し、その意義や今後の計画について説明し、市の未来を見据えた教育施策の実施を強調した。
本会議は新型コロナウイルスの影響下においても順調に進行し、議場に集まった議員たちは、相馬市の発展や市民の安心と安全を共に考える重要な時間を過ごしている様子が見受けられた。特に、地域のイベントと経済の影響、感染症対策についての議論が続けられ、様々な立場からの意見が交わされた。