令和6年3月26日、南相馬市議会の定例会において、副市長、新教育長の選任人事案、及び人権擁護委員の推薦などが審議された。
まず、副市長の選任を巡る議論では、常木孝浩を再選任するための同意が求められ、賛成と反対の意見が交わされた。反対意見を述べたのは、櫻井勝延議員で、職員の精神的疾患や病気休暇の原因が副市長との関係にあると指摘した。これに対し、今村裕議員は、常木副市長がこれまでの災害対策や市民サービスの向上に寄与していると評価し、同意する立場を示した。
次に教育長の任命についての議論では、大和田博行氏の再任が提案され、原案の可決が全議員の賛成のもと決定した。また、人権擁護委員についても推薦が行われ、これらの決定も全会一致で進められた。
一方、委員会から提出された意見書、福島県最低賃金の引上げを求める件は、賃金と物価の問題を重視し、全会一致で可決された。また、政治資金規正法に関する疑惑への対処についても、真相解明を求める意見書が提出され、支持を受けた。これらは市民の信頼回復に向けた重要なステップとされている。
議長の締めくくりの挨拶では、今後の復興に向けた新たな体制での取り組みや、春の訪れにかける市民の期待が示され、議会は無事に閉会を迎えた。