令和6年第1回南相馬市議会定例会が2月28日に始まった。
この定例会では、議案第1号から第48号まで及び報告第1号までの討議を行い、特に南相馬市手数料条例の一部改正や、令和5年度南相馬市一般会計補正予算についての質疑が多く挙げられた。
市長の門馬和夫氏は、地震による被害を受けた方々への対応についてを強調し、具体的な支援策を示すと共に、元々手を差し伸べた自治体への支援も行っている旨を述べた。
また、令和5年度一般会計補正予算については、国の経済対策に基づき、緊急対応の必要な予算として8億4,516万2,000円を減額し、549億5,268万9,000円の歳入歳出予算総額を確定した。これに関連する質疑応答では、複数の議員が財源管理や予算の活用について追求した。
特に、農林水産業関係の補正予算では、園芸作物出荷団地の用地取得においての不動産鑑定の必要性が多く指摘され、項目ごとの予算編成の在り方に対する議論が展開されている。また、災害対策費についても、見舞金の支出基準や一般財源からの支出の必要性が問われた。
これらのやり取りを通じて、議員たちは、市民の理解を得るための透明性ある運営が求められると共に、市が進める施策が市民生活をどれだけ向上させるのかという視点から多様な意見を交わした。
南相馬市の未来を見据えた会議であったが、一方で、重要な業務の進捗において時間を要した点についても議論の余地があり、今後の課題として地域との協働や市民参加を強化することの重要性が改めて認識された。