令和6年3月8日に開催された南相馬市の定例会では、令和6年度の予算案及び幾つかの議案に関する質疑が行われた。主な議題には一般会計予算、国民健康保険特別会計予算、介護保険特別会計予算などがあった。
特に、一般会計予算については、岡崎義典議員が詳細な質疑を行い、各種施策の背景や実施内容について掘り下げた。市長の給料減額に関連する条例制定に対する質疑もあり、当該費用が市民の信頼を取り戻すための一環であることが強調された。
また、農林水産業に関する議案も取り上げられ、園芸作物集出荷団地整備事業の予算が71億円に達したことに対し、議員からはその急激な増額に関する疑問が投げかけられた。内訳の説明では、運営主体の選定やリスク管理の必要性が言及され、市民からの信頼構築に向けた重要性が述べられた。事業者選定にあたり、透明性が求められるとの意見も出た。
医療分野においては、地域包括ケア病棟の稼働率についても議論がなされ、利用率の向上に向けた取り組みが求められた。特に、非常勤医師が担った役割の見直しや、訪問診療の充実に向けた今後の対応についても確認が求められた。
市長は、今後とも市民のニーズに基づく多様な施策を実施していく方針を示し、市民との信頼関係を重視する姿勢を強調した。質疑応答を通じて、議員たちは事業の透明性や予算の使途について、しっかりとした監視の必要性を強調した。議会の最後には、休会に関する動議が可決され、次回会議の日程が確認された。