令和5年9月22日、相馬市議会定例会が開催された。
本会議では、議案69号「福島県市町村総合事務組合規約の変更」を含む複数の議案が審議され、結果的に全て原案の通り可決される運びとなった。
議案第69号に関して、総務常任委員会委員長の杉本智美氏は、田村広域行政組合の解散に伴い、規約の変更が必要になったと説明した。解散の原因は、構成団体の議会での意見の相違であったとのことで、特にごみ焼却施設の維持管理に関する意見の不一致が影響したとされている。
続いて、議案第64号から第68号までの教育関連の条例が報告された。文教厚生常任委員会委員長の山中宣明氏が、学校教育施設整備基金条例の制定や、印鑑登録証明書に関する改正条令の可決を報告した。特に印鑑登録証明書の電子化への対応が注目されており、これにより市民にとって利便性が向上する見込みであると述べた。
さらに、議案第70号から第75号では相馬市の一般会計補正予算が審議された。予算決算常任委員会委員長の只野敬三氏は、生成AIの導入に伴う経費や、新型コロナウイルスワクチン接種の施策に関連する予算の増額について報告した。特にAIの活用は業務の効率化に寄与するとの期待が寄せられている。
最後に、継続審査に関する議題が提起され、採決の結果、全ての議案は異議なく可決された。石橋浩人議長は閉会の挨拶において、任期中の議員の尽力に感謝を示し、相馬市が直面する様々な課題への取り組みを続ける重要性を強調した。