令和2年4月20日、相馬市議会臨時会が開催され、重要な議題が議論された。
特に新型コロナウイルス感染症対策が取り上げられ、立谷秀清市長が報告を行った。市長は、県からの要請に基づき、市立幼稚園と小中学校の臨時休校を決定したと述べた。
さらに、発熱外来診察室も設置し、感染者の早期対応を目指していることを強調した。診療対象は37度5分以上の発熱を持つ市民であり、4月8日から開設以来、73名が受診したと報告された。
続いて、専決処分の承認に関する複数の報告が行われ、報告第6号の令和2年度相馬市一般会計補正予算(第1号)でも新型コロナウイルスへの対策として予算が増額されることが承認された。
浦島勇一議員からは、感染症対策の継続性や関連する財源確保についての質問があり、保健福祉部長の原史朗氏が詳細に回答した。この際、ボランティアによる消毒液の製造や配布の進捗も報告され、市民の協力に感謝の意が示された。
また、教育長の任命に関する議案第39号では、福地憲司氏が新たに選任されることが決まり、議会からの了承を受けた。この任命には、教育行政に対する識見と高潔な人柄が求められるとされ、浦島議員からも一定の評価がなされた。
最終的に、議案第40号では浸水対策としての排水ポンプ車2台の購入について議論され、購入の必要性が確認された。建設部長の柏宏樹氏がその性能と効果について説明し、市内の浸水対策に向けた意義が再確認された。
市長の挨拶では、国からの10万円支給の準備が進められ、市民の生活再建や感染症対策が進められていることが伝えられた。市長は、今後も状況を見ながら適切に対応していく意向を示し、議員の協力を仰いだ。議会は、これを受けて閉会された。