令和2年第1回相馬市議会定例会が3月2日に開会した。
出席した全議員は、新型コロナウイルス対策など、様々な議題に向けた議論を開始した。
市長の立谷秀清氏は新型コロナウイルスへの対応を説明した。
3月2日から小・中学校が臨時休校となることを受け、準備期間を設け、その間に市立の学校では放課後児童クラブを利用できることを発表した。
市長は市民への感染リスクを減らすため、国や関連機関からの指導を基に慎重な対策を講じる意向を強調した。
また、予算関連や各議案についても報告があった。
議案第25号では、令和元年度の相馬市一般会計補正予算が含まれ、総額は265億8,203万2,000円となった。
公立相馬総合病院に関わる負担金について、浦島勇一議員が質問した。
保健福祉部長の原史朗氏は、主に入院患者数の減少が影響したとの回答を行った。
立谷市長は、この負担金の提案が難しい状況にあることを認め、地域医療の維持に努める考えを示した。
さらに、「相馬市復興計画の改定」にも言及し、災害復旧に向けた新たな取り組みについても説明した。
教育環境の整備に関して、ICT教育の充実を進める方針があり、児童・生徒一人一台のタブレット端末の配備が計画されている。
また、保育環境の向上も図られ、みどり幼稚園の改築やスクルドエンジェル保育園の増築が検討されている。
日本全体の感染症対策の中、相馬市も積極的に市民の安全を守る施策を取り入れ、議会を通じて方針を示している。