令和5年6月2日に行われた相馬市議会では、新型コロナウイルス感染症の5類への移行後、観光産業の復活や発展に向けた取り組みが議論された。特に、相馬市においては観光資源の充実を図り、その集客力を最大限に発揮するための施策が必要とされている。
新型コロナウイルス感染症の影響を受けている観光業が、5類移行によって再活性化の機会を迎える今、相馬市の観光展望について議論が交わされた。市の観光業者は、松川浦や相馬野馬追を筆頭に、地域の特性を生かしたプロモーションを展開し、観光客の誘致に努める方針を強調した。
執行部は特に、浜の駅松川浦の拡張計画を進める意向を示し、国のデジタル田園都市構想交付金を利用し、施設の増築を計画中であることを明らかにした。この増築では特にトイレの設置が重要視されており、訪れる観光客の利便性向上が期待されている。
さらに、相馬市では、国や地域の関係者と連携した様々なプロモーションを行っており、特産物である天然トラフグのプロモーションや地域イベントを通じた集客活動に注力する意向を示している。
一方、電気料金の高騰が市の予算に及ぼす影響も懸念されている。総務部からは公共施設の節電活動と省エネ設備導入についての取り組みが報告された。市は職員に対して意識的な節電行動を指示し、各施設における省エネの実施状況について説明があった。今後も公共施設の電気使用量を削減する措置への強化が求められている。
市長は電気料金の高騰を受けた対応について、職員に省エネの意識を徹底させると同時に、公共施設の省エネ設備についても積極的に検討する意向を示した。この取り組みは、今後の市の財政の健全性と市民サービスの維持につながると期待されている。