令和5年9月定例会が相馬市議事堂にて開催され、様々な観光施策や企業誘致が議論された。
最初の議題では、相馬野馬追の今後の展望が話し合われた。相馬野馬追は、重要無形文化財として地域の誇りとなっている。しかし、日程が令和6年度以降5月に変更される可能性があり、関連する準備には多くの努労が必要とされている。市長の立谷秀清氏は、猛暑を考慮したこの変更が社会的に必要であると述べた。
次に、夏の観光イベントに関する意見交換があった。相馬野馬追の後には海水浴が定番だったが、今年からは5月に移行するため、親子連れの誘客を心配する声が上がった。市は新たな夏の観光イベントの創設を検討する必要があるとの指摘があり、海に関連する夏の活動を推進する思いが伝わった。
更に、相馬復興市民市場や浜の駅松川浦の拡張計画についても議題に上がった。市は、拡張計画の進捗を報告し、設計業務が順調に進んでいることを確認した。
また、道の駅そうまや磯部水産加工施設との連携も話題となり、イベントの実施を通じて地域の活性化を図っていくことが重要視されている。特に、浜の駅松川浦があることで、観光客の増加を狙った取り組みが検討されている。
一方、企業誘致も重要なテーマとして掲げられた。相馬中核工業団地への企業誘致が進展し、新たにユニマテック株式会社が進出することが報告された。新たに確保される30人の雇用は、地域経済にとって重要な意味を持つという見解が示された。企業誘致の活動をより一層進めることが、相馬市の未来にとって重要であると強調されている。
この会議では、今後の観光施策、企業誘致についての積極的な取り組みが求められ、地域の振興を図るための具体的な施策が期待されている。これからも、相馬市が地域の特性を生かしながら、観光と企業誘致を進めていく方向性が確認された。