令和元年6月3日、相馬市議会は定例会を開会した。
本会議では今回の会期が本日から6月19日までの17日間に決定された。議長の米山光喜氏がこの決定を行ったことが多くの議員の賛同を得た。この定例会では、地方税法の改正に関する議案が主要な議題として挙げられた。特に、軽自動車税の税額加算の延長についての議案第2号に関して、さらなる詳細が求められる場面も見られた。
市長の立谷秀清氏は、議会の初日において市政の経過について報告し、特に放射能対策に言及した。昨年度測定を行った963名の解析結果について、年間追加被曝線量が0.5ミリシーベルトを超える方はいなかったと強調した。また、空間放射線量測定調査の結果も示し、市民の健康への影響がないことを再確認させる内容であった。
さらに、市長は復興に向けた様々な取り組み状況を紹介した。特に魚の出荷制限解除に関する報告では、これが県南漁業者に大きな影響を与えることが期待されるとコメントした。続いて、相馬市子ども科学フェスティバルの開催予定について言及し、多くの市民の参加が見込まれるとの考えも示した。具体的には、相馬市誘致企業連絡協議会など多様な団体の協力を得て準備が進められている。
次に、市議会は市道の一般的な問題も取り上げ、数路線の廃止や変更に関する議案が提出された。市道の整備が避難経路の安全性を向上させるために不可欠であるとの意見が根強く、議員たちの間で活発な議論がなされた。また、様々な特別会計補正予算に関する議案も提出され、低所得者支援の強化につながる内容についても多くの期待が寄せられている。
このように、6月19日までの会期中、さまざまな議題が審議される見込みであり、地域の発展に向けた積極的な議論が続くことが期待される。議長は、今後の議事進行に向けて慎重な審議をお願いした。