令和3年12月29日、相馬市議事堂で開催された定例会では、議会運営委員会の委員選任や議案審議が行われた。
特に重要視されたのは、包括的な交通政策に関する提言と財政管理の改善に向けた法改正である。市長の立谷秀清氏は「市民の移動の利便性向上を図るため、基幹交通網の整備を進める」と発言した。相馬市の交通インフラが抱える課題に対する具体的な対策について議論がなされ、今後の施策に期待が寄せられている。
また、質疑応答の時間では、杉本智美議員が新型コロナウイルスワクチン接種の進捗について質問し、市長は「市内の小中学生を対象に、迅速な接種を心掛けている」と答えた。特に、3回目の接種については、12月からの医療従事者を皮切りに、一般市民へと移行する見込みである。この取り組みにより、安全な環境での地域活動が期待されている。
さらに、小中学校における教育環境の変化にも言及があり、生徒の健康を守るための無言給食については、杉本議員が提案。教育長の福地憲司氏は「無言給食は一時的な措置だが、今後の状況を見て改善を検討する」と述べた。
一方、議案第108号から第112号にかけて、職員給与改定に関する議案が審議された。いずれも、福島県人事委員会の勧告に基づき、給与の一部を引き下げる内容である。これらの議案は慎重に審議された後、多数の賛成を得て原案通り採決された。
最後に、一般質問では教育や福祉政策に関する多様な意見が交わされ、今後の方針についても示唆が得られた。本日の会議は午後1時47分に延会された。次回は11月30日午前10時より開催される予定である。