令和4年6月10日の相馬市定例会において、交流人口の拡大や災害復旧、教育計画についての議論が行われた。
まず、観光関連施設について議論が展開された。道の駅そうま、浜の駅松川浦、磯部水産加工施設の連携は、相馬市の観光産業において重要な施策であるとの認識が示された。市長の立谷秀清氏は、これらの施設を周遊仕様として位置づけ、観光客に市の魅力を伝える仕組みづくりに取り組む考えを強調した。
道の駅の新たな業務形態に関して、指定管理者の変更が議案として上呈された。この際、施設名やコンセプトの変更についても議論が行われ、愛称「未来本陣SOMA」が変更される可能性にも触れられた。
次に、交流人口の拡大を目的とした公営キャンプ場の設置に関する質問があった。市長は、設置の難しさを説明しつつも市民からの要望の高さを受けて検討を続けていく意向を示した。ただし、経済効果が見込まれない場合は慎重に進める必要があると述べた。
さらに、地震による道路の凹凸や雨水排水の状況に関しても重点が置かれた。市の建設部長は、県管理の道路についても県と連携しながら復旧を進めている旨を説明し、地震後のパトロール強化や修繕対応を約束した。特に、通学路については注意が払われており、必要な対策を講じる意向が示された。
最後に、ひきこもり支援についての考えも浮上した。市長は、生活サポート相談センターを通じて相談に応じ、必要な支援を行う体制を維持しつつ、実態把握の必要性について認識を深めていく方針であることを述べた。
このように、相馬市におけるさまざまな課題への対応や地域資源の活用が議論され、今後の施策に期待が寄せられている。特に交流人口の拡大については、連携の強化や制度改革が求められ、地域の活性化に重要な役割を果たすことが期待されている。