令和3年第1回相馬市議会定例会が開催された。
この日は、感染症対策や予算関連の議案が中心となり、議会運営に関する重要な事項が多く議論された。特に、議案第53号に関しては多くの討論が行われた。市長の立谷秀清氏は、コロナ対策における思いやり条例の必要性を強調した。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、感染者や医療従事者への偏見を無くすための条例だと述べた。この条例は、感染症への理解と正しい恐れが必要であるという認識に基づいている。
討論では賛成意見も多数が寄せられたが、反対意見もあり議論は白熱した。反対意見を述べた村松恵美子議員は、なぜ今この条例が必要なのかを懸念した。また、根岸利宗議員は、その理念に疑問を呈し、もっと幅広い形での差別の防止が求められるとの主張を行った。このように、その実効性について疑問視される声も少なくなかった。
その中でも、庁内の意見はまとまり、結果として条例案は賛成14票で可決される運びとなった。市民の思いやりに基づく施策が進められる可能性が示された。さらに、議案第41号から第46号についても審議が行われ、令和2年度の予算修正案が取り上げられた。これにより、復興関連費用や新型コロナウイルスの影響を受けた予算が見直されることが期待される。
こうした一連の議論を通じて、議員たちは市の今後の経営の方向性を力強く示す姿勢を見せた。心身の健康や生活環境の向上に向けた具体的な施策として、新年度の予算が計上される中、市の発展が期待される。これにより、市民生活の向上と安全な暮らしの確保に繋がるだろうと思われる。