相馬市の令和2年9月定例会では、新型コロナウイルス感染症対策が主要テーマとして取り上げられた。市民や職員の安全を確保するため、様々な施策が講じられている。
現在、市施設での対策として、入り口に消毒用スプレーやアクリルパネルを設置し、感染防止が図られている。また、職員に対しても、出勤前の検温やマスク着用を徹底している。その上で、感染症が発生した場合の対応も慎重に考慮されており、市は状況に応じて業務の継続ができるよう努力する意向を示している。特に、陽性者が出た際には、臨時窓口の設置など、行政サービスを維持するための対策が検討されている。
さらに、感染拡大防止の観点から、オンライン手続きの導入が急務とされているが、現在のところ国の動向に依存している状況だ。市長は、民間企業や他の自治体がオンライン化を推進している事例を挙げ、相馬市も積極的にその流れに乗っていく必要があると強調した。
一方、学校給食を介した食育の推進についても議論が交わされた。相馬市は「かしこく食べて健康いきいきそうまっ子」をスローガンに掲げ、様々な取組を進めている。しかし、食育の効果が目に見えにくい現状が課題として浮上した。食物アレルギー対策や食育の重要性も指摘され、今後の施策についての見直しが求められている。特に、地域住民や保護者との連携を深めることで、効果的な食育が実現できると期待されている。
相馬市は、今後も市民の健康を守るため、新型コロナウイルス感染症対策と食育推進の両面での施策に力を入れていく方針を示している。特に、予防策を強化し、平時からの準備を図ることが市民生活の安定に繋がるとの考えが表明された。