令和4年9月2日、相馬市議事堂において定例会が開催され、震災対応やふるさと納税などに関する議論が交わされた。
初めに、12番の根岸利宗議員が震災対応について発言した。震度6強の地震から半年が経過し、市内の復旧・復興状況について確認したいとの意向を示した。具体的には、国・県の査定終了と復旧完了の見通しや、被災家屋への支援状況について質問する内容であった。市長の立谷秀清氏は、震災後の復旧に向けた取り組みを述べ、他自治体への支援も行っていると説明した。また、発言の中で、震災からの復興に必要な支援についても触れ、「今後も支援をいただいた自治体に対して迅速に対応していきたい」と意気込みを述べた。
次に、根岸議員はふるさと納税についても質問した。ふるさと納税の現状と課題、特産品の活用に関する意見が交わされ、佐藤芳男企画政策部長が現在の寄附額や返礼品について回答した。部長は、「相馬市では地域ブランドを活かした返礼品の検討を進めており、今後も利用者の期待に応えるよう努力していく」と述べた。
さらに、選挙に関する議論も行われ、横山和雄議員が投票率向上の対策や移動投票所の運営について質問した。市の選挙管理委員会委員長である田中孝治氏は、期日前投票所の設置についての方針を説明し、より多くの市民が投票しやすくなるような環境作りを目指していると強調した。移動投票所については、資源の都合上現在は実現が難しいが、今後の社会変化に合わせた対応を考慮していく意向を示した。
この会議では震災からの復興、ふるさと納税の運用、選挙参加の促進など、多くの市民が関心を持つ重要な議題についての討議が行われた。行政と議会が連携し、災害復旧や地域振興への対応を強化していく姿勢が伺えた。