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相馬市、災害対策とおでかけミニバスの現状を議論

相馬市の定例会では、おでかけミニバスの利用状況と災害時のマニュアル訓練に関する議論が行われた。
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令和5年3月2日、相馬市議会は定例会を開き、さまざまな議題が討議された。特に目を引いたのは、相馬市のおでかけミニバス運行についてである。この事業は65歳以上の高齢者を対象にした交通サービスだが、近年の利用者数は減少傾向にある。市民からは、利便性に対する意見が寄せられており、部長の報告によれば、令和4年度には主に7500人ほどの乗車実績がありながら、一便あたりの乗車人数は1.1人にとどまっているという。これは、かつての運行開始時と比べて検討が必要な状況といえる。

また、おでかけミニバスの環境への配慮も同時に議論された。市は一台に合成メタンを活用する車両を導入しており、カーボンニュートラルに貢献しているが、この取り組みが顕著に評価される反面、運行方法の見直しは急務であると認識されている。

続いて、浜の駅松川浦の災害時対策が話題にのぼる。令和3年と令和4年、相馬市は大規模な地震を経験し、当局は緊急避難マニュアルを作成した。市民の安全確保のため、市は定期的に避難訓練を実施し、訓練の場でのマニュアル運用は注目されている。市民が万一に備え、冷静に行動できるスキルの向上が求められる中、関連部長は「実際に訓練を行っており、マニュアルの内容についても細かく説明している」と語った。

さらに、相馬市は「国土強靭化地域計画」を策定しており、進捗状況についても報告があった。地域内の危険箇所を対象にした施策には相応の成果が見られるが、これまで仕事が進んできた中での新たな課題にも直面しているという。市とし硬直した予算の中での資金調達や施策の優先順位付けが難しい現状が伝えられている。

最後に、財政状況についても質疑が行われた。市は、厳しい経済状況を背景に、行財政改革を継続しており、現在の財政調整基金は約35億円とのことだ。市は健全な財政運営のため、行政サービス提供の安定確保に全力を尽くしているとし、地域振興に資する施策の強化に注力する方針を示した。

議会開催日
議会名令和5年3月相馬市定例会
議事録
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