令和6年6月19日、相馬市議会の定例会が開催された。
今回の議会では、税条例や保険関連の重要な議案が審議された。特に注目されたのは、相馬市税条例の改正案や国民健康保険税条例に関する内容である。
総務常任委員会委員長の横山和雄氏は、議案第53号について、地方税法の改正に伴うものであり、税制優遇措置が拡充されることを述べた。質疑では、市民への影響について確認が取られ、実質的な影響はないとの答弁があった。この議案は全員一致で可決された。
次に、議案第54号と55号、つまり災害弔慰金の支給等に関する条例改正と国民健康保険税条例の改正が審議された。文教厚生常任委員会の畑中昌子委員長は特に、国民健康保険税に関しての改正が令和11年度からの県内での統一に向けたものであると説明した。市民からの問い合わせは少ないとの報告もあり、税制改定が市民に及ぼす影響が注視されている。
また、議案第58号では家庭的保育事業における保育士の配置基準が改正され、さらなる安全な保育環境が求められていることが議論された。委員らは、改正によって保育士の人数が増える可能性がありながら、その財源が不十分であることから、懸念を示した。
産業建設常任委員会からは、土地の処分に関する議案第60号が提示され、相馬市に新しい工場を持つ企業が土地を購入するとの報告があった。また、自市の道路線廃止についての議案第61号も全員一致で可決された。
予算決算常任委員会からは、令和6年度の一般会計補正予算第2号と国民健康保険特別会計補正予算第1号が報告され、特に医療費の高騰に対処するための予算措置が評価された。特に、国民健康保険税の改定に関する議案に対しては賛否が分かれ、市民負担が増える懸念があると反対する意見も見られた。
最後に、議案第64号には、定額減税の補償として必要な給付金に関する予算が増額された。この件については全会一致で議決された。
令和6年の相馬市定例会では、税制および保健施策に関する多くの議論が交わされ、各議案は慎重に審議草されていった。