令和5年6月16日、相馬市議会において市の条例改正案や予算案が審議された。
今回の定例会では、特に新型コロナウイルス感染症に関連する議案が多く見られ、各部門からの報告があった。
まず、議案第51号「相馬市職員特殊勤務手当等に関する条例の一部を改正する条例」では、感染症法の位置づけの変化を受け、特殊勤務手当の支給規定を廃止することが決定された。総務常任委員会委員長である杉本智美氏は、当該事案に関し質疑や討論はなかったと述べた。
次に審議された議案第52号「相馬市国民健康保険税条例の一部を改正する条例」には、5年間で国が示す標準税率に近づける政策が盛り込まれている。文教厚生常任委員会委員長の山中宣明氏は、青天井の保険税計算を見直す必要性を強調し、今年度の改定内容として、所得割率を引き上げることを説明した。
予算については、相馬市一般会計補正予算(第3号)と国民健康保険特別会計補正予算(第1号)が議題に上がった。只野敬三氏、予算決算常任委員会委員長は、消防団活動の支援や学校給食の業務委託に関する補正内容を発表した。特にコミュニティ助成事業は消防団の支援に大きく寄与することが期待されている。
さらに、県内農産物の安定供給を目的とした補助金についても言及され、消費者支援も視野に入れた施策が進められている。
最後に、市長の立谷秀清氏が挨拶を行い、全議案が適切に審議されたことへの感謝を示した。特に、海南市で起こった豪雨災害での支援活動についても触れ、市民に対する行政の取り組みを強調した。
その後は、議会の運営や議員派遣についても議論された。議案はいずれも全員異議なく可決され、議会は無事に閉会を迎えた。