令和元年9月5日に相馬市議事堂で開催された定例会では、さまざまな議案や問題が審議された。
特に注目されたのは空き家対策についてである。市長の立谷秀清氏は、近隣住民からの情報を基に現在16件の相談が寄せられ、適切な管理を所有者にお願いしていると述べた。地域の皆様からの通報が重要で、空き家の定義や危険性についても注意が必要と強調した。市は現在、強制的な措置に対しては慎重であるが、地域の合意形成を図りつつ進めていく必要がある。
また、新農業委員会制度に関して、前川正人氏が農業委員会の活動を報告した。新たに設けられた農地利用最適化推進委員が農地の集約化や遊休農地の解消に努めた結果、約24ヘクタールの増加が見られ、非常に好評を得ているとのことである。しかし、委員会では農地所有者の増加や農地管理意識の欠如が課題となっており、今後はさらなる協力が求められる。
さらに市営住宅の保証人制度についても議論が交わされた。市長は、保証人が見つからない市民の入居問題を認識しつつ、保証人制度の免除については慎重に検討していく意向を示し、市民の理解を得る必要があるとも述べた。これらの案件は地域住民の生活と直接関連しており、今後も市の取り組みが注目される。