令和5年6月1日に開催された相馬市議会では、相馬市固定資産評価審査委員会の委員選任が進められた。
議長である石橋浩人氏が開会を宣言し、議案第50号に関する質疑を行ったところ、出席議員の全員が賛成し、委員会付託を省略し採決に移った。議案に関する質疑はなかったため、早々に討論が打ち切られ、賛成票16で議案は可決となった。
次に、議案第51号から第57号までの質疑が行われたが、ここでも質疑はなく、各議案は常任委員会に付託されることが決定した。
一般質問では、山中宣明議員が都市空間情報デジタル基盤構築支援事業について質問を行った。
市長の立谷秀清氏は、事業により作成される3D都市モデルの利活用として、洪水や津波の浸水想定の可視化を挙げ、地域の防災意識を向上させることを強調した。また、オープンデータ化により多くの市民や企業の利活用が促進され、新たなビジネスモデルの創出が期待できると説明した。山中議員からは、事業実施の背景や活用方法について詳細が求められ、市長は国のデジタル化政策に基づくものであることを示した。
続く質問で市街地雨水排水事業の進捗についても問われ、市は引き続き対策を講じていく必要性を強調した。例えば、ハザードマップの作成や、雨水排水シミュレーションを行い、更なる対策を講じていく方針を示した。
市内の不法投棄の現状についても取り上げられ、監視員や市民による防止の呼びかけが行われているが、残念ながら依然として不法投棄の現状は続いていることが報告された。市は今後とも地域の美化活動を促進させるための取り組みを続ける意向を示している。
最後に、粗大ごみの収集方法についても取り上げられ、市民サービスの一環として改善が求められた。高齢化が進む中で、特に支援が必要な世帯に対する取り組みが急務として、市長は今後の課題として認識し、克服に向けた努力を約束した。