令和4年9月16日に開催された国見町議会の定例会では、令和3年度の各種会計決算の認定が行われた。
各議案に対する審議が進む中で、特に目を引いたのは、国見町の財政運営を反映する内容だった。全体的に決算が報告され、認定第1号から第11号、議案第54号に関して一つ一つ確認が進んだ。各財産区特別会計や一般会計の歳入歳出決算については、特に公共事業における収支の透明性や、影響を与える要因について議員からの厳しい質疑が展開された。
例えば、蒲倉孝議員は、歳入における「ふるさと納税」について質問し、実績が前年度から57.8%増加したと報告された。これを受け、総務課長の阿部正一氏は、今後の対策について年末が書き入れ時であることを強調した。また、資金の流れや補正予算についても詳細が確認され、各議員が透明性の確保を求めた。
さらに、生活バス路線の維持に関しても議論が行われた。住民防災課長の羽根洋一氏は、福島交通への補填についてその必要性を説明し、今後の地域交通の在り方に関する提案が求められた。
議会の最後では、シルバー人材センターへの支援についての意見書が全会一致で賛成され、地域社会の高齢者の働きがいを守る重要性が訴えられた。特に、今後適用されるインボイス制度がもたらす影響への対策が急務であることが強調された。
加えて、町長の引地真氏は、議員と職員間のコミュニケーションの大切さを説き、円滑な行政運営と町民福祉の向上に努める意向を表明した。議会は公正な議論を進めることで、地域の信頼を保つ重要性が確認され、最後に全体の決算認定が行われ、無事に終了した。