令和6年6月4日、二本松市議会第3回定例会が開催された。
本会議では、市長の三保恵一氏が令和5年度一般会計決算見込みを報告し、歳入総額330億6,000万円、歳出総額314億8,000万円となり、14億8,000万円の黒字決算が期待されると述べた。これは、原子力災害からの復旧・復興や物価高騰対策などの施策を積極的に進めた結果である。
続けて、今期定例会に提出された10件の議案の説明があった。特に、議案第40号の市税条例一部改正についての内容には、令和6年度分の個人市県民税所得割額から1万円の減額が含まれている。また、議案第41号で国民健康保険税条例を改正し、被保険者の負担を軽減するために、保険税を見込みより多く確保できた決算見込みが報告された。
さらに、特別委員会の報告もあり、議会改革に関する調査報告がなされた。議長の本多勝実氏は、市民にわかりやすい議会活動の推進のため、全25項目について協議した結果を説明した。特に正副議長の任期については、議会運営の透明性向上を図るため、2年を提案としている。議会活動の活性化を期するために新たな議論が求められることが強調された。
最後に、今期定例会の会期が4日から18日までの15日間に決定された。議会運営や市政の活動について、多くの意見が交わされ、今後の施策に向けた重要な議論が展開されることが期待される。