令和6年1月19日、二本松市議会において臨時会が開かれ、4件の市長提出議案が審議された。議会では、能登半島地震や羽田空港事故に犠牲者への黙祷も行われ、事故の遺族や被災者への支援の重要性が強調された。
この臨時会では、議案第1号から第4号までの重要な議題が一括上程され、市長の提案理由が説明された。市長の三保恵一氏は、手数料条例改正や工事委託協定締結についての詳細を述べた。特に、議案第4号の補正予算では、物価高騰に応じた支援措置が盛り込まれ、歳出は2億3,278万円の追加が提案された。この予算案では、住民税非課税世帯への給付金支給など、具体的な施策内容が示された。
質疑応答では、議員の三木剛氏が工事内容の変更について質問。これに対し、総務部長の中村哲生氏は、旧下川崎小学校の解体作業で新たに発見されたアスベストに伴う費用の増額が理由であると説明した。議会の透明性向上に向けた質疑が継続し、他の議案についても詳細な質疑が行われる場面が見られた。
また、臨時会の後半では、教育長の丹野学氏が退任挨拶を行った。彼は教育行政において、災害時の子どもたちの学びの保障や地域への影響が大きい課題に取り組んできたと振り返り、感謝の意を示した。丹野氏は、未来に向けての子どもたちの成長を願い、感謝の気持ちを表した。
この臨時会を通じて、議員たちは地域住民の生活支援に向けた施策を協議し、最終的に全ての議案が原案通り可決された。また、議会は今後も地域課題に対して適切に対応することを誓った。