令和6年3月1日に開催された定例会では、医師確保や障がい者福祉、二本松の菊人形、体育施設の利用手続に関する重要な議題が取り上げられた。
初めに、医師確保対策に関する報告がなされた。保健福祉部長の早川東氏は、医師確保のための修学資金貸付け制度が新規受付を停止しており、昨年度までに貸付を行っていたのは1名のみであったと述べた。将来的な医師不足に懸念を示しつつ、医師確保のための施策を見直し、地域医療の充実を図る必要があると強調した。さらに、医師の高齢化が進行しているとの指摘もあり、急がれる対策が求められる。
次に、障がい者福祉に関しては、雇用の状況が問われた。早川氏によれば、障がい者を雇用した企業の数を把握していないものの、安達地方では69社が障がい者を雇用していることが確認された。障がい者雇用を促進するためには、啓発活動や企業への働きかけが不可欠であるとし、特に雇用主の理解を促進する必要があるとの考えを示した。
さらに、二本松市体育施設の利用手続についても話題に上った。教育部長の内藤徳夫氏は、体育施設の利用申し込み方法に関し、利用者の利便性を考慮しながら改善を検討する意向を示した。また、各支所や公民館での手続きの拡大についても慎重に対応する方針が伝えられた。これにより、より多くの市民に使いやすいスポーツ環境の整備を目指す考えが表明された。
最後に、二本松の菊人形に県や市民の協力が求められた。集客については課題が多く指摘され、観光施設や商品販売との一体的な展開による集客の強化を図る必要があるとされる。特に、提灯祭りとの同時期開催に対する期待が寄せられ、それに向けた議論が進められることが望まれた。市民との関わりを深め、地域を愛する取り組みが今後ますます重要になると言える。
以上のように、令和6年3月の定例会では、多角的な観点から市の施策が議論され、問題解決への道筋が示された。今後、さらなる具体策が期待されるとともに、市民の理解と協力が不可欠である。