令和6年3月19日、国見町議会の第2回定例会が開催され、主要予算案が審議された。
議案の中で、令和6年度の一般会計予算は大きな焦点となった。
総務課長の阿部正一氏は、一般会計予算案について、具体的な数値を示しながら説明した。この予算は、町民にとって不可欠なサービスを継続的に提供するための枠組みとなる。
昨年度より増加している予算に対して、質疑も多く寄せられた。
特に、佐藤孝議員は、税務課から報告された滞納処分の現状について質問し、その中で滞納額の推移を聞いた。税務課長の佐藤光男氏は、"令和5年度末における見込みとして200万円、人数にして27名の滞納を見込んでいる"と回答した。
また、渡辺勝弘議員は一般会計における使用料の見直しについて述べ、"特に財産使用料に関しては慎重に見極めるべきだ"と注意喚起した。
その後、保健システムについても質疑がなされ、高齢者医療や国民健康保険に関連した予算案が話題となった。一部議員からは、"医療費の削減を図るために、検診率を上げる施策が重要だ"との意見も出た。
さらに、陳情第6号についても審議され、福島県最低賃金の引き上げを求める意見書が全会一致で採択された。
この動きは、経済格差の是正や労働環境の改善につながるもので、市町村単位でのサポートが重要であるとの意見が多かった。
最終的に、様々な質疑応答を経て、全ての議案は原案通り可決された。町長の引地真氏は "提案した議案が可決されたことは大きな喜びだ"とし、町民福祉の充実に向けさらなる努力をする意向を示した。