二本松市定例会、帯状疱疹ワクチン助成や動物愛護を議論

令和6年6月、二本松市の定例会では、帯状疱疹ワクチン接種の助成や動物愛護、災害対策、働き方改革など、多様な議題が取り上げられた。 特に、帯状疱疹ワクチンの助成については、自主的な感染予防の必要性が強調された。小林均議員は、全国280の自治体でサポートがなされている中で、二本松市も積極的に検討すべきだと述べた。市長は「今後、助成や普及啓発の方法についての検討を進める」という前向きな姿勢を示した。 さらに、動物愛護の観点からも意見が交わされた。市民から寄せられる声に応え、殺処分ゼロを目指した取組みを行う意向が示された。市民部長は、飼い主のいない猫を対象とした不妊手術への助成を実施するなど、飼い方の普及啓発を進める考えを述べた。 大規模災害に備えるための携帯トイレの備蓄も重要なテーマとなった。市としては現在約1万6,800回分を備蓄しているが、さらに必要数の計画を見直し、備蓄を充実させる考えを示した。特に、避難所の運営マニュアルに携帯トイレの使用方法を盛り込み、初期の衛生環境を守ることが重要だとの意見が強調された。 また、鳥獣被害対策についても、多くの目撃情報が報告され、中でも熊による人身被害のリスクが懸念されている。産業部長は、捕獲の実績を元に、既存の体制を見直し、さらなる取り組みを進める意向を示した。 最後に、働き方改革についても議論があり、超過勤務時間の実態や、休暇制度の拡充についての議論が為された。効率的な業務運営に向けた取り組みや、市民サービスの向上に向けた意識をさらに高める必要性が認識された。