令和3年第6回国見町議会臨時会が10月22日に開催された。開会宣告後、町長の引地真氏が本臨時会に提案した議案の概要を説明した。
提案された議案は「令和3年度国見町一般会計補正予算(第5号)」である。これは既存の歳入歳出予算に対し、約5595万7000円を追加し、総額を約63億945万9000円にするものである。この補正には、コロナ禍の影響を受ける中小企業への支援としてプレミアム商品券の発行、資格取得や設備投資に対する補助金が含まれている。
町長は新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ消費喚起に向けて、プレミアム商品券事業を行うことを強調した。具体的には、総事業費5000万円で、1万円あたり15000円分の商品券を購入できる「プレミアム商品券」が予定されている。この施策が町内の消費喚起につながることが期待されている。
質疑の時間には、議員からプレミアム商品券の使用店舗についての意見が出された。蒲倉孝氏は、地元商店街の活性化のために、使用店舗の条件を工夫することが必要であると指摘した。これに対し、産業振興課長の佐藤智昭氏は、商工会と協力し、町内全ての店舗で利用可能な形を取るとした。さらに、商店街への経済効果を考慮し、小規模店舗への配慮を示した。
また、議長がふるさと納税や防災関連の報告を行い、次に資格取得や設備投資に関する支援についても説明がなされた。これにより、企業が新たな分野に進出するための初期投資を支援するための施策となっている。
会議の最後には、町長が議員への感謝の意を述べた後、議案は全員賛成により可決された。今回の臨時会では、地域経済の底上げが期待される施策が数多く議論された。