国見町は令和3年第2回定例会で、数多くの重要な議案を可決した。特に、オンライン会議開催のための関係条例整備に関する議案が注目を集めた。この条例は、急速に進展するデジタル化に対応し、議会や行政の透明性向上を図るものとして、全会一致で可決された。山崎健吉君がこれに対し、「時代の流れに即した重要な条例である」と評価した。
また、国見町森林環境譲与税基金の設置に関する条例も可決された。これは、森林環境譲与税を町内の森林保全や環境保護活動に活用していくためのものであり、地域の自然を守るための大きな一歩となる。議長の東海林一樹君は、「次世代に綺麗な山を残すために必要な施策だと考える」と述べた。
さらに、国見町自転車等駐車場設置及び管理に関する条例が改正され、八巻喜治郎君から放置自転車処分について慎重な運用が求められた。その後、建設課長の村上幸平君は、手続きに関する詳細を説明し、町民に対する周知の重要性を強調した。
議会では、介護保険をめぐる様々な案件も議論され、特に国見町国民健康保険条例の改正案が否決された。理由は、町民への負担増加を考慮し、不安を払拭する必要があるとされた。一般的な財政状況を踏まえ、懸念する声も多かった。
このような議論を踏まえ、町長は引地真君が、更なる住民福祉向上に向けた方針を示した。町民の意見をしっかりと受け止め、これからの国見町の発展に向けて全力を尽くすことを誓った。