国見町議会第5回定例会では、様々なテーマが討議され、特に「ひきこもり対策」と「全国学力テストの結果」について活発な意見交換が行われた。
まず、ひきこもり対策については、「宍戸武志議員」が具体的な調査データを元に質問を行い、福祉課長の「黒田典子氏」が回答した。黒田氏は、昨年の福島県による実態調査において、国見町におけるひきこもり状態にある人が13人いることを示した。このデータによれば、年代別では40代に多く見られ、対策の必要性が強調された。また、長期化が進むひきこもりの対策を進めるためには、地域の協力が不可欠であるとの意見もあがり、今後の施策に期待が寄せられる。
次に、全国学力テストの結果についても熱い議論が展開された。「鈴木花子議員」が福島県の順位に対する国見町の成績を尋ね、教育総務課長である「大勝晴美氏」がその内容を報告した。大勝氏によれば、今年度の結果は全国平均に比較的近いものだが、特に数学と英語の向上が求められる現状にあり、教育委員会としての取り組みが求められるとされた。子どもたちの学力向上のために、地域全体の教育力を高めることが急務であると再認識された。
さらに、国見町特産の桃に関連する有害害虫の被害についても問題視された。 「八巻喜治郎議員」は果樹生産者からの意見を交え、具体的な対策として誘蛾灯の設置や、薬剤散布の推進を求めた。産業振興課の「佐藤智昭課長」は、光を利用した方法による害虫防除が効果的であるとしつつも、環境への配慮から慎重な運用が必要であるとの見解を示した。今後、農業生産者との連携を強化し、被害軽減に取り組むとの意志が表明された。
国民健康保険制度の改正についても、議論があった。保険税収入の確保が今後の課題であり、制度改正による県全体でのリスク分担の仕組みが国見町にどのような影響を与えるのか、具体的な影響についても意見が交わされました。