令和2年第1回国見町議会定例会が、2020年3月3日に開催された。出席議員は全員参加しており、定足数に達したことが確認された。議長の東海林一樹氏が会議の開会を宣告し、議事が始まった。
会期は本日から3月17日までの15日間と決定され、異議はなかった。特に、町民の福祉に寄与する案件や重要な予算案が議題に上がり、町長の施政方針などを中心に議論された。
本定例会では特に、陳情第7号「看護師と介護従事者の特定最低賃金新設を求める陳情」と陳情第8号の「福島県最低賃金の引き上げと早期発行を求める意見書提出の陳情」が重要視され、関係する常任委員会に付託されることになった。
また、町長の太田久雄氏が新型コロナウイルス対策について言及し、町としての取り組みや予防策が進められていることを伝えた。特に、小中学校の臨時休校やイベントの中止などの対応が報告され、町のリーダーシップが求められる状況となっている。
予算案も多く上程され、令和2年度国見町一般会計予算は特に注目される。総額は56億6000万円を見込んでおり、復興創生分として8億5000万円が含まれている。議案第20号として提出されたこの予算は、震災からの復旧と地域の継続的発展に向けたものとされている。
町長は、これまでの復興の取り組みを振り返りながら、今後の目標として「復興・絆・交流連携」を掲げた。地域の皆とともに国見町の未来を築くため、様々な取り組みが必要であると強く訴えた。
本日の会議では、この他にも11件の報告が行われ、議員からの活発な質疑が行われる中で、議会の役割が再確認された。特に、未来を見据えた施策が求められる状況の中、議員一同は積極的に意見を交わし、町民の期待に応える姿勢が伺えた。
令和2年は特に災害復旧が求められる年であり、町が一丸となって取り組む姿が見られることが期待される。議会は続く会期の中で、議案の審議を進めていくことになる。