令和5年6月7日、川内村議会は第2回定例会を開催した。これにおいて、平成29年度から続く女性の社会進出についての施策が主要アジェンダとして浮上した。村長の遠藤雄幸氏は、川内村議会での議論が今後の女性の活躍推進に寄与することを強調した。
新たな施策としては、女性が安心して働ける環境づくりに加え、各種委員会での女性の割合を高める必要性が指摘された。川内村の現状では、女性が占める割合は約33%で、今後、積極的に女性を採用しさらなる活躍を促進するとの意向が示された。
一方で、村内にはかつて活気を呈していた縫製工場が閉鎖して以来、多くの女性が労働市場から退出している。これを受け、村が定めた川内村男女共同参画計画に基づき、地域産業の復活と女性の雇用を目指すことが急務であると述べられた。
また、村の教育施設においても、女性教員の増員や育成方針が言及された。これにより、地域全体で女性の育成や社会進出を応援する姿勢が明確にされている。
その後の一般質問では、井出茂議員の熱中症対策に関する提案が注目された。これは地域内の公共施設を活用し、熱中症の危険を未然に防ぐためのものであり、実施に向けた具体策が求められている。
議論の後、具体的な数値としては、教育委員会における女性の占める割合が40%、スポーツ推進委員においては50%と報告された。こうした数値からも、川内村では女性の社会進出が意識されていることは確実であり、今後の取り組みに期待が寄せられている。