令和2年3月13日に開催された川内村議会第1回定例会では、予算案や条例改正に関する多数の議案が審議された。特に、一般会計補正予算や国民健康保険に関連する予算が中心テーマとして取り上げられ、全ての議案が満場一致で可決される運びとなった。
まず、議案第5号として提出された令和元年度川内村一般会計補正予算は、予算額が707万円増加したことが説明され、質疑はなく可決された。次いで、議案第6号の国民健康保険事業勘定特別会計補正予算も同様に質疑なしで可決された。
さらに、議案第7号の国民健康保険直営診療施設勘定特別会計補正や、議案第8号の農業集落排水事業特別会計補正についても質疑がなく承認された。議長の渡邉一夫氏は、「本会議は議員皆様の協力のもと、円滑に進行した」と述べた。
その他の主な議案として、条例の一部改正が数件提案され、多くの案件が討論なしで可決された。特に教育関連の議案は重要視され、川内村教育長の任命に関しても議員の賛成多数で同意が得られた。教育長に就任した秋元正氏は、「今後も教育環境整備に全力を尽くす」と意気込みを語った。
また、議案第20号の令和2年度東日本大震災等による被災者に対する国民健康保険税減免に関する条例の制定が重要な議題となり、村長の遠藤雄幸氏は、「災害対応予算として全体の約3分の1を占める」と強調し、村民の健康と安全を守るために必要な措置であることを訴えた。これにより、地域復興に向けた具体的な行動が期待される。
最後に、議会は閉会中の継続調査の申し出を認め、円滑な議会運営に向けて今後も協議を重ねることが確認された。