令和4年3月8日に開催された川内村議会定例会では、地域の道路インフラ整備や森林資源の利活用に関する重要な議題が議論された。
まず、国道399号線と県道小野富岡線の整備状況について、村長は両路線の進捗が順調であり、今後の供用開始に期待を寄せると述べた。国道399号線の開通により、いわき市へのアクセスが大幅に改善され、通勤・通学の利便性が向上する見通しであるという。
さらに、村長は、道路インフラの整備が進むことで、住民の生活向上や地元経済への好影響が期待できるとし、魅力的な地域づくりを進める必要があると強調した。これにより、交流人口や関係人口の拡大を目指す方針が示された。
井出茂議員は、森林資源の持ち味を生かすための取り組みに言及し、カーボンオフセット・クレジットの契約以降の進展について質問を行った。村長は、川内村が持つ森林資源を最大限に活用し、二酸化炭素排出削減の一環としての活動が重要であると答えた。
また、遠野興産によるチップボイラーの設置計画については、現在検討段階にあり、温泉施設などの加温に向け新たに計画されていることが説明された。この取り組みが地域の森林資源を活用し、持続可能な地域経済を創出する可能性についても期待されている。
森林再生事業の進捗状況も報告され、近年の間伐の実施面積や、今後の事業の継続についても村は前向きな姿勢を示している。
最後に、井出議員は、川内村が持つ森林の価値を高めるための再生可能エネルギーの促進についても提言し、村長は地域の特性を生かしながら既存の資源を活用する施策に注力する意向を示した。全体として、この定例会は川内村の将来に向けた重要な計画が議論された会となった。