令和元年9月13日、川内村議会の定例会が開催され、主要な議案が審議された。
特に注目されたのは、平成30年度の決算認定に関する議案である。長期的な視点から見ると、村の収入と支出の状況が注視されており、出席した議員からの質疑も行われた。今回は井出茂議員が質疑に立ち、村の基本方針である関心人口の増加や定住人口の増加に言及した。
井出議員は交流施設を中心とした施策の重要性を説くと共に、過去の予算に基づく支出の実績についても触れた。特にプールや温泉、体験交流館の役割を強調し、これらが地域の振興に及ぼす影響について言及した。さらに、村長の遠藤雄幸氏は交流施設が川内村の観光戦略において重要な役割を果たすと強調し、施設の維持と健全な経営の必要性を訴えた。
また、議案第64号の令和元年度川内村一般会計補正予算(第4号)が審議され、村の財政状況を改善する施策が提案された。井出議員は、先に発生した台風による被害に対するお見舞いの意を表明し、復旧に向けた活動の重要性を指摘した。ここでは、地域の災害に対する備えが問われた。
さらに、森林環境譲与税基金条例の制定が議論される中で、議員たちは基金の運用方針について慎重に意見を交わした。その中で、村の持続可能な発展を見据えた財政運営が求められた。
最後に、議会では川内村教育委員会委員の任命に関する議案も審議されたが、特に議論はなく、総務常任委員会からの審査報告を基に全議案が賛成多数で可決された。遠藤村長からは、議会に対する感謝の意が述べられ、今後の事業展開や予算編成への意気込みが伝えられた。