川内村の議会は、2021年10月20日に臨時会を開き、主に令和3年度一般会計補正予算について協議した。
新型コロナウイルスの影響による経済対策が重要なテーマとなっており、村長の遠藤雄幸氏は「村民の皆様には、感染防止のためのワクチン接種への協力に感謝している」と述べ、協力を呼びかけた。
今回の補正予算の主な内容は、歳入歳出それぞれ3,846万7,000円の増額で、予算総額は48億7,464万8,000円となる。この中には、予防費として3回目のワクチン接種事業に必要な経費も含まれる。
ワクチン接種に関連して、接種に従事する職員の手当や事業経費として1,443万円が計上される。この事業は、村民の健康維持を図るものとなる。
また、農業振興費では、米の消費量が減少し、米価が大きく下落する見通しを受け、主食用米生産農業者への補助金を720万円増額する。村内の農業支援が重要な施策となる。
商工振興費も重要な項目であり、村内事業者への支援として900万円が増額される。この施策は、経営基盤の安定化を目指しており、光熱水道費の助成につながる。
さらに、観光旅行者を呼び込むための宿泊助成やプレミアムチケットの発行も計画されており、経済の活性化を図る姿勢が見られる。和やかな討論の中、出席議員からの質疑はなく、議案は全員賛成のもと可決された。
これにより、川内村では新型コロナウイルスに関連する多数の政策が実現し、地元経済の支援と村民の生活向上が期待される。次回の議会では、これらの施策の進捗状況についても議論がなされる見込みである。