川内村議会の令和5年第1回定例会は、2023年3月7日に開催され、様々な議題が取り上げられた。特に注目を集めたのは、学校給食における地元食材の使用と、空き家対策に関する進捗状況である。
新妻幸子議員は、学校給食での地元食材使用状況について質問し、現在利用されているのは米とシイタケであると報告された。村長の遠藤雄幸氏は、今後は郷土料理や行事食を通じ、地元産品の使用をより強化したいと述べた。これは村民のアイデンティティの醸成にも寄与するとの考えも示された。
また、空き家対策として現在119件の調査が行なわれたことが報告され、村民に対し、空き家の適正管理を促すための周知活動が計画されている。新たな空き家整理制度を用いて、空き家の流動化を図る方針も確認された。今後、村としては個々の所有者の意向を尊重しつつ、空き家の利活用促進に努めるという。
さらに、久保田裕樹議員は、高速道路の無料化措置について言及し、先日まで約束されていた全村民に対する適用が破棄されつつあることに懸念を示した。村長は、この状況について早期に国に要望し、必要な支援を得ていく考えを明らかにした。
また、高野政義議員からは、民具の保存に関する質問もあり、復興の一環として地域の文化を引き継ぐ重要性が強調された。村長は、新館整備を視野に入れ、必要な取り組みを進める意欲を示した。
これらの議題は、川内村の復興とコミュニティ強化に向けた重要な施策であり、今後の具体的な取り組みに期待が寄せられている。