令和4年3月定例市議会が開催され、新原善信議員と大場美紀議員による質疑が行われた。特に地域における高齢者の孤立防止及び教員不足の問題についての発言が目立った。
新原議員は、地域における高齢者の孤立防止及び見守りについて質問した。現在、小郡市では27.8%の高齢化率があり、特に独り暮らしの高齢者は増加している。民生委員や地域の見守り活動が行われているが、負担が大きくなっていると指摘した。加地市長は、高齢者見守り活動の充実が重要であり、地域共生社会の構築を強調した。加えて、福祉協力員制度の設置を検討する意向を述べた。
大場議員は、令和4年度施政方針及び当初予算について質問。施策の中では新型コロナウイルス感染症対策が中心となっている。具体的な施策として、ワクチン接種の現状やプレミアム商品券の発行計画が紹介された。市長は、感染症の影響を鑑みて財政運営の難しさを認識していると述べ、財源確保に努める方針を示した。
更に、教員不足についても言及され、福岡県全体で教員が不足している現状が浮き彫りになった。教育長は、教員不足が教育現場に与える影響について述べ、対応策として研修制度や働き方改革を進めていると強調した。地域の教育環境の向上には、教員の負担軽減が欠かせないと指摘した。
議会終了後、また新たな動きとして西鉄駅の無人化問題が浮上し、これには市長自身が市民の声を尊重しつつ、駅員配置の見直しを進める計画を立てている。市民からの意見を西鉄へ届ける取り組みの重要性が強調された。
加えて、新たに整備される体育館や給食センターに関する議論が続いた。特に体育館建設においては、避難所機能も考えた多目的施設であることが求められており、安全面にも十分に配慮された設計が必要とされた。市は地域のニーズに応える姿勢を強調しつつ、これからも積極的に進める意向を示した。
このように、令和4年3月の市議会では高齢者や教育、福祉に関する問題が提起され、地域が直面する課題に対して市がどのように対応していくかが問われた。今後の取り組みが市民生活にどのように影響するか、引き続き注視していく必要がある。