令和3年12月17日の小郡市議会における一般質問では、百瀬光子議員が新型コロナ対策、がん対策、若者支援の三つの課題について質問を行った。
新型コロナ対策においては、百瀬議員がワクチン接種の進捗状況を尋ねた。加地良光市長は、1回目79%、2回目77.5%の接種が完了していると報告した。その中で特に、3回目の接種に向けた準備が進められており、医療従事者から接種を開始していることも強調した。また、オミクロン株の影響も懸念されているが、できるだけ多くの市民にワクチン接種を行って感染を防ぐ努力が続いていると述べた。
次に、がん対策に関する質問では、百瀬議員は子宮頸がん予防について、ワクチン接種の再開を支持し、過去8年にわたり接種が行われなかった状況を指摘した。加地市長は、今後は国の通知に従い、令和4年4月から接種への個別勧奨を行う計画であると明言した。この計画には、接種機会を逃した世代への対応も含まれており、全国的な接種率向上を目指す姿勢が伺えた。
若者支援においては、百瀬議員が「ヤングケアラー」という言葉に触れ、救済の重要性を訴えた。市長は、地域における支援策の重要性に言及する一方、教育長は、学校における実態把握と支援取り組みの必要性を説明した。ヤングケアラーに対する支援強化が求められている中、市は福祉や教育、地域の関係機関が連携し、アウトリーチを通じて早期発見につなげていく必要があると認識か。
今回の会議では、市民の健康と福祉に関する重要な課題が議論された。新型コロナウイルスの危機をはじめ、若者や高齢者に対する支援が強化される必要があるとする意見が多数上がり、顕在化した課題への対応の重要性を再確認する場となった。特に「一人ひとりの声に耳を傾ける姿勢」が今後の市政のカギとなることが改めて強調された。