令和5年第2回小郡市議会定例会が6月1日に開会した。
この定例会の会期は6月22日までの22日間と決定された。出席議員は18名で、議長の井上 勝彦氏が初めに開会の挨拶を行った。
日程の第3件目では、監査委員からの報告があり、行政視察についての議論が行われた。議会広報特別委員会の委員長である小野 壽義議員は、大刀洗町議会広報の視察体験を共有した。大刀洗町では議会だよりが全国的に高評価を得ており、議会と町民の関心を高める取り組みが紹介された。
小野氏は、大刀洗町の議会だよりの工夫に言及し、「読みやすい、読みたくなる議会だよりを目指すべき」と強調した。視察によって、広報の役割や位置づけの重要性が再認識された。
また、本定例会では報告第2号から第11号までの合計14件の議案及び報告が上程された。加地 良光市長は、この中で小郡市土地開発公社の経営状況についての報告を行った。公社の令和4年度事業報告や財務諸表について詳しく説明し、透明性ある経営を目指す姿勢を示した。
注目されるのは、令和5年度の一般会計補正予算案であり、子育て世帯への特別給付金の計上が行われる。この給付金は、物価高騰に直面する低所得の子育て世帯を支援するためのもので、児童一人あたり5万円の支給が予定されている。
質疑では、小坪 輝美議員が小郡中学校の改良工事に関するアスベスト使用調査について質問を投げかけ、「これまでの調査に上がっていなかった」との回答を受けた。教育部長である熊丸 直樹氏は、適切な除去作業を行うことを保証した。
議案第36号は原案通り可決され、関連する予算案や議案についても今後の審議が期待される。議長は、次回の本会議を6月5日に再開すると述べ、最後に出席議員への感謝の意を表した。