令和6年6月25日に開催された小郡市議会定例会では、重要な議案が多数可決された。
議案第36号では、小郡市消防団の消防ポンプ自動車2台の買入れが承認された。根本の老朽化問題への対応として、17年を経過した消防ポンプの更新が不可欠であったため、全会一致で可決された。総務文教常任委員長の大場美紀氏は、「古い順番で更新を考えている」と説明し、購入先として株式会社倉重ポンプ商会が選定された。
続いて、保健福祉常任委員会からの報告では、国民健康保険税条例の改正や、介護保険特別会計の補正予算に関する議案が採決された。深川博英保健福祉常任委員長は、国の方針に基づき、税制見直しを進める重要性を強調した。「負担能力に応じた保険税負担を求める国の方針を踏まえている」と述べた。さらに、小郡市総合保健福祉センター条例の変更が可決。利用環境の改善を目的とし、市外住民の使用料について新たに見直されることとなった。これは特に市内利用者が急増している現状に対応するものである。
また、新たに議員提出議案として、女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める意見書と、厚生年金への地方議会議員の加入を求める意見書が提出された。新原善信議員は「男女格差の解消、さらなる平等の実現が求められる」と強調した。
この議会の内容を踏まえ、小郡市は市民の生活向上に向けた施策を今後も積極的に進めていく方針である。議員たちはそれぞれ活発な議論を交わし、議会の重要な役割と責任を再確認し合った。